土地家屋調査士試験に挑んだ後は、各予備校が発表する「解答速報」で自己採点をしましょう。また各予備校では解答を公開するだけでなく受験生の状況にあわせ、情報を公開することがあります。
- 基準点周辺で合格まではあと一歩の方
⇒本試験の分析会 - 択一式で足切りにあった方
⇒来年度に向けた「講師が行う受講相談会」
▼公開情報の例
本コラムでは、いつ、どの予備校のホームページを見れば良いか紹介します。
※令和4年度の情報については公開され次第、令和3年度から切り替えて参ります。
▼令和4年度のスケジュール
令和4年10月16日:本試験
令和4年11月25日:択一式の正解&基準点発表
令和5年1月11日:記述式の基準点&筆記試験の合格点など
令和5年1月26日:口述試験
令和5年2月17日:最終合格者の発表
土地家屋調査士試験予備校における解答速報
予備校によって「午前の部も公開する」「ユーザー登録が必須」「Youtubeを使って講評動画も配信もする」といった特徴があります。解答は予備校によって意見が割れる時があります。自己採点する際は2校以上で確認を取りましょう。
午前の部
アガルートアカデミーが予定より早く15:00に最速で解答を公開しました。会員登録の必要もありませんのでご確認ください。
公開時間 | 予備校名 | 会員登録 の有無 | 解説 の有無 |
---|---|---|---|
15:00 | アガルート | 無 | 無 |
18:00 | LEC | 有 | 有 |
22:00 | 東京法経学院 | 無 | 無 |
午後の部(択一式)
公開時間 | 予備校名 | 会員登録 の有無 | 解説 の有無 |
---|---|---|---|
17:30 | アガルート | 無 | 総評動画なら公開中 |
18:00 | LEC | 有 | 有 |
21:00 | 日建学院 | 有 | 無 |
22:00 | 東京法経学院 | 有 | 無 |
午後の部(記述式)
公開時間 | 予備校名 | 会員登録 の有無 | 解説 の有無 |
---|---|---|---|
18:00 | LEC | 有 | 有 |
19:00 | アガルート | 有 | 有 ※解説には会員登録なし |
22:00 | 東京法経学院 | 有 | 無 |
11月上旬 | 日建学院 | 有 | 有 |
土地家屋調査士試験後のイベント情報
土地家屋調査士試験の筆記試験日の当日やその後1ヵ月間は、各予備校でのイベントが複数開催される期間になります。
公開時間 | 予備校名 | イベント名 | 内容 |
---|---|---|---|
16:00 | LEC | 無料成績診断 | 全国の受験者のデータから、得点分布・正答率を集計し、 あなたの択一解答データを無料で成績診断いたします! |
20:00 | アガルート | 講師による座談会 | Twitterで質問受け付けて回答するなど 4人の講師が本試験を振り返ります。 |
本試験後 | LEC | 個別相談会 &講座説明会 | 講師が1人20分間も今後の過ごし方や学習方法など、 疑問・不安に回答していきます。 |
本試験後 1週以内 | 東京法経学院 | 本試験1週間後 | 午後の部/択一式・記述式検討会、無料なだけでなく 択一式正解番号と記述式解答例を貰えます。 |
本試験 1ヵ月後 | LEC | 本試験詳細解説会 | 参加無料!問題の重要度や、絶対に押さえておくべき 論点を解説していきます。 |
アガルートアカデミーの解答速報
アガルートアカデミーの特徴は、『公開時間の速さ』『ユーザー登録をするものが少ない』の2つになります。
令和3年度は記述式の模範解答をダウンロードするのにユーザー登録が必要でしたが、その他のものはユーザー登録が不要でご覧になれます。その為、午後の部(記述式)の解説は9000回以上、座談会は7000回以上、視聴されているという驚異の数字になっています。
15:00 解答速報(午前の択一、午前の記述)
17:30 解答速報(午後の択一)
18:00 全体の総評動画
19:00 解答速報(午後の記述)
19:00 午後の部(記述式)の解説動画
20:00 講師によるyoutube座談会
LECの解答速報
ユーザー登録はあるものの、解答速報の速さはアガルート1,2を争っています。解説動画もあることから、試験当日は自己採点だけして、後日しっかり解説をみることも可能です。
また今年度の合格は難しいと感じている方は、本試験分析会や講師とも話せる個別相談会を利用して早めの再スタートを切っていきましょう。
16:00 無料成績診断
18:00 解答速報(午前の択一、午後の択一、午後の記述)
試験後 本試験分析会
試験後 個別相談会
東京法経学院の解答速報
午前の部も午後の部も解答を公開します。午後の部の公開タイミングは今回紹介した予備校の中では遅いです。択一式の自己採点はアガルートとLECで済ませておいて、記述式に関しては大手予備校である東京法経学院でしっかり行うも良いと思います。また本試験の1週間後に行われる「本試験検討会」は定員がありますので参加したい方は遅れないように気をつけてください。
22:00 解答速報(午前の択一、午後の択一、午後の記述)
本試験後1週間以内 本試験検討会
日建学院の解答速報
日建学院は、申し込んだ方全員に午後の部の「択一式」「記述式」の解答を配布しています。
ですが、他の予備校と比較すると公開タイミングが遅いのが難点です。
21:00 解答速報(午後の択一)
11上旬 解答速報(午後の記述)
土地家屋調査士試験における基準点と合格点の推移
土地家屋調査士試験には上回らないと足切りになる「基準点」が択一式と記述式のそれぞれに設けられています。また基準点をクリアしたとしても上位400人程度に入るために必要な「合格点(択一式と記述式の合計)」があります。
では近年の基準点と合格点を見ていきましょう。
基準点の推移
ここ5年間では、択一式も記述式も32.5点あたりが基準点になっています。平成29年度のように成績が良い年度は、択一式・記述式共に基準点も高くなっています。
年度 | 多肢択一式基準点 ()内は問数 | 記述式基準点 |
---|---|---|
令和3年度 | 32.5点(13問) | 30.5点 |
令和2年度 | 32.5点(13問) | 30点 |
令和元年度 | 32.5点(13問) | 33点 |
平成30年度 | 35.0点(14問) | 33.5点 |
平成29年度 | 37.5点(15問) | 36点 |
平成28年度 | 30.0点(12問) | 31.5点 |
合格点の推移
基準点の合計値と合格点の間には10点以上の開きがあります。近年、択一式でこの差分の10点(択一式では4問分)を埋めようという傾向値が強いです。
年度 | 基準点 の合計点 | 合格点 | 基準点合計と 合格点の差分 |
---|---|---|---|
令和3年度 | 63.0点 | 73.5点 | 10.5点 |
令和2年度 | 62.5点 | 71.0点 | 8.5点 |
令和元年度 | 65.5点 | 76.5点 | 11.0点 |
平成30年度 | 68.5点 | 81.0点 | 12.5点 |
平成29年度 | 73.5点 | 81.0点 | 7.5点 |
平成28年度 | 61.5点 | 74.5点 | 13.0点 |