土地家屋調査士試験対策の予備校業界において、最大手かつ実績No.1の予備校といえば「東京法経学院」です。『土地家屋調査士の通信講座|初学者向けランキング』ではアガルートアカデミーの「一発合格カリキュラム」をNo1だと推す本サイトですら、『土地家屋調査士予備校の総合力ランキング』なら「東京法経学院」をNo.1に挙げざるをえません。
本コラムでは、東京法経学院の土地家屋調査士試験対策講座の評判や口コミで見かける良い点・悪い点を解説していきます。
東京法経学院の評判・口コミ
東京法経学院の土地家屋調査士試験講座における口コミや評判でよく目にするものは以下になります。
- 合格者占有率が高い
- 予備校の中では答練が一番充実している
- 経験も実績もある講師の人数が多い
▼良い評判・口コミ
- 全体的に講座の価格が高い
- 通信講座における講義映像は、通学講座の講師とホワイトボードの板書を映像化しているだけ。
- テキストが白黒印刷である
▼悪い評判・口コミ
東京法経学院の良い評判・口コミを解説
土地家屋調査士試験対策における東京法経学院の良い評判について、1つずつ解説をしていきます。
合格者占有率が高い
合格者の中で、東京法経学院の講座/短期講座/教材を利用した人が何人いるのか、合格者全体のどれくらいを占めているのか、算出した数字になります。
年度 | 合格者の全体数 | 東京法経学院 を利用した人 | 東京法経学院 の通常講座 を利用した人 |
---|---|---|---|
令和3年度 | 404名 | 318名(78.7%) | 183名(45.3%) |
令和2年度 | 392名 | 256名(65.3%) | 132名(33.7%) |
通常講座の占有率を見ていただきたいのですが、約半数の方が東京法経学院の通常講座を利用しています。アガルートアカデミー・LEC・日建学院などがある中で、この実績が長年安定して続いているのは最大の強みだと思います。
受験生としてはやはり合格できる講座を利用したいですよね。
予備校の中では答練・模試が一番充実している
土地家屋調査士試験対策予備校の中でも答練のみで販売ができているのは東京法経学院、LEC、アガルートアカデミーの3予備校になります。また模試は東京法経学院の独壇場です。
- ベストセレクト答練
- 実践答練
- ハイレベルVロードプレミアム答練
- 全国公開模試
- スーパー模試THEゴールドウィン
- スーパー直前模試THEパーフェクトウィン
- 直前ファイナル・THEラストチャンス
- スーパー直前模試THEラストラン
ベストセレクト答練、実践答練、ハイレベルVロードプレミアム答練、全国公開模試は、初学者向けの通信講座である「新・最短合格講座」にも含まれているものになります。
アガルートアカデミーの初学者向けの通信講座である「一発合格カリキュラム」には実践答練しかふくまれません。
これだけの答練・模試が添削付きで用意できるのは東京法経学院だけですので、東京法経学院以外の予備校を受講している方も、答練や模試は東京法経学院を利用することも多々あります。
経験も実績もある講師の人数が多い
内堀博夫講師、山井由典講師、河野克幸講師、濵本眞 講師をはじめ、総勢20名以上の講師陣は業界TOPクラスです。
他の予備校が5名前後であることを考えると、この講師の人数は東京法経学院の総合力の高さを表しています。中でも、メイン講師である内堀博夫講師は業界の重鎮として長年多くの合格者を出してきました。
東京法経学院の悪い評判・口コミを解説
講座の価格が高い
通信講座専門のアガルートアカデミーや通信講座が主体のLECと比較をすると、通学主体の東京法経学院の講座価格は高いです。
通学講座は、1日に数時間も講義があるので場所代など仕方がない部分もありますが、講義映像のレベルアップやインターネット環境が整っている今の時代、通信(オンライン)のデメリットはほとんどないため余計高く感じてしまうと思います。
ですが東京法経学院も割引キャンペーン時の通信講座であれば、他の予備校と比較して安い時がありますので、ご注意ください。
講義映像は、通学講座の映像化。講師がホワイトボードに板書している。
通信講座の紹介ページにあるサンプルを見ていただきたいのですが、とても通信講座用に特化しているとは言い難いです。
もちろん講義内容は伝わりますし理解はできますが、アガルートアカデミーと比較すると優劣がついてしまうのは致しかたないところです。
テキストが白黒印刷である
土地家屋調査士試験以外の資格試験のテキストはフルカラーが多いのですが、土地家屋調査士試験の場合、長年、白黒テキストでした。
ですが、アガルートアカデミーがフルカラーでのテキストを出してきたことで、白黒テキストである東京法経学院のテキストもこのように言われるようになってきました。
東京法経学院の実は良い点、悪い点
ネット上の評判や口コミなどにはないが、合格体験記の中や本サイトが思う土地家屋調査士試験対策予備校のとして東京法経学院の良い点、悪い点を紹介します。
- 初学者向けの講座は中身が充実している
- 初学者向けの講座は割引キャンペーンを利用するとかなりお得
- 講義映像に視聴期限がないので来年も活用できる
- サポート体制が充実している
▼良い評判・口コミ
- 校舎の数が少ない
▼悪い評判・口コミ
初学者向けの講座は中身が充実している
東京法経学院の初学者向け講座は「通信と通学」の2種類があります。
【通信講座】新・最短合格講座 380,600円
【通学講座】本科+合格直結答練 599,500円
両講座とも中身は同じになります。
- 法律知識(民法/不動産登記法/土地家屋調査士法)
- 作図・測量計算などの記述式対策の基礎知識
- ハイレベルVロードプレミアム答練 ※19回
- 合格直結答練 ※19回
- 全国模試 ※2回
- 択一式・記述式の過去問題集(4冊)
- 法律知識(民法/不動産登記法/土地家屋調査士法)の演習用問題集(1冊)
前年5月開始(1年5ヵ月間)~前年10月開始(1年間)など学習を開始するタイミングにもよりますが、初学者向けの講座で全40回の答練・模試をこなすのは相当ハードだと思います。
分野別かつセレクト集になっていますが過去問集もありますし、法律知識の演習用問題集もありますので、知識をインプットした後に行うアウトプット量が不足することはありません。
この講座をしっかり学習することができれば短期合格できるというのも頷ける内容です。
また測量士補とのダブル合格を目指す「土地家屋調査士+測量士補 超短期合格講座」も通信と通学がありますが、講座の中身は同じになります。こちらも通信の方が学費が安いので特段の理由がない限り通信講座をおすすめいたします。
初学者向けの講座は割引キャンペーンを利用するとかなりお得
東京法経学院の講座を基本通学講座がメインとなっているので全体的には高い印象があります。また割引も基本的には行っていません。
ですが、初学者向けの講座は期間限定で割引キャンペーンを行います。
大体30%OFFなのですが、通信講座の場合、割引後の価格はアガルートアカデミーやLECよりも安くなることがありますので、キャンペーン期間中に購入することをおすすめします。
講義映像に視聴期限がないので来年も活用できる
通信講座限定の話なのですが、講義映像はDVDやダウンロード可能なmp4ファイルにて視聴できます。
そのため、視聴期限はなく、もし不合格になった場合、2年目の学習時にも使用することができます。
ライバルであるアガルートアカデミーが視聴期限があるので、対比として良い点にしました。映像のない音声だけのmp3ファイルもダウンロードできます。
サポート体制が充実している
▼質問制度
質問をしたい時は、質問票または専用の質問フォーム(オンライン)から行うことができます。
なので通信講座を利用している方でも困ることはありません。
▼合格者全額返金お祝い制度
初学者向けの通信講座である「新・最短合格講座」の更に一部だけになりますが、土地家屋調査士試験に合格し、顔写真&合格者アンケートに回答すると、講座費用が全額返金されます。30万円近い受講料がただになるなんてお得ですね。実名や顔写真も公表されますが、これから独立開業して顔と名を広げていかないといけない土地家屋調査士の方達なら苦にはならないのではないでしょうか。
校舎の数が少ない
東京・名古屋・大阪・福岡、仙台、高松、広島にしか校舎がありません。
しかも講座によって利用できる校舎が異なりますので、全ての校舎で同じ様に受講もできません。
実は通学型の最大のデメリットはこれではないかと思ってます。